アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1918 言葉に対する違和感 の巻

 昨日、バリ島の住むインドネシア人の知り合いからメッセージが届きました。

「東京の地下鉄でテロリストが出たって聞いたけど。」

と。

 

 テロリスト・・・

 確かにインドネシアのマスコミでは、電車でテロがあったという様な報道の仕方でした。terorとかterorisとか、インドネシア語ではそういう単語を用いていました。

 

 日本では?というと、京王線での事件をテロだという報道はしませんね。もっぱら、犯行に至った経緯など分かっている範囲の報道内容です。

 

 インドネシアでは、何でもかんでも本来の意味や定義とは無関係に、その時の流行りの単語を使うことが珍しくありません。コロナ禍では、ヨーロッパの国々などでは、ロックダウンという言葉を用いて都市封鎖をしましたね。

 インドネシアは?日本は?

 ロックダウン、していませんね。インドネシアジャカルタなどを中心に、大規模な行動・活動制限をしましたが、それがすなわちロックダウンではないと思いましたが、向こうの人々はやたらとロックダウンを使いたがり、よく管理人にも

「日本はロックダウンした?」

とメッセージを送ってくる人たちがいました。

 日本でも、非常事態宣言発出はあったものの、かといってそれが強制力を持つものか?といえばそうでもなく・・・。昨年のコロナ騒ぎが始まってから、人の流れや量はかなり変化しましたが、かといって誰も街にいないのか?といえば普通に人は外での活動もできましたね。

 

 ロックダウンといえば、毎年バリ島のヒンドゥー教徒がするニュピという日は、一切外出してはならず、空港もすべての離発着陸がなく、電気もつけてはならない。もし外を出歩いていようものなら、地域の自警団にすごく怒られる。観光客はホテルの中でのみ、室外に出ても良い、などかなりの行動制限を受けます。

 

 話は戻って、京王線の事件。確かにあれは無差別テロ?

 テロといえば、爆破テロ、自爆テロ、というイメージが濃いですが、無差別に命の危険に人をさらす行為はテロでしょうね。

  『警察庁組織令第三十九条では、テロリズムの定義として、「テロリズム(広く恐怖又は不安を抱かせることによりその目的を達成することを意図して行われる政治上その他の主義主張に基づく暴力主義的破壊活動をいう。)」と規定されている。
 特定秘密の保護に関する法律第十二条第二項では、テロリズムの定義として、「テロリズム(政治上その他の主義主張に基づき、国家若しくは他人にこれを強要し、又は社会に不安若しくは恐怖を与える目的で人を殺傷し、又は重要な施設その他の物を破壊するための活動をいう。)」と規定されている。』

テロリズムの定義などに関する質問主意書

にありました。

 

 うぅ〜〜〜ん・・・。

 テロとは、どこか外国で起こることという思い込みがありました。