アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その378 インドネシアも高齢化社会 の巻

 午前中のインドネシア民放のトーク番組で、インドネシア高齢化社会における社会福祉をテーマにトークが展開されていました。

 インドネシアは、既に高齢化社会を迎えているのか?それとも未だか?

 インドネシア生活様式の変化、栄養状態の改善などで、平均余命がかなりのびたように思います。とはいえ、日本よりも出生率も高いので、街を歩けば必ず子供の姿があります。日本との違いはなんだろう?とkなが得てみると、生産活動に関わる年代の雇用形態や保障などは、日本と事情が違うのも特徴で、定年退職後の年金はどうなるのか?生活はどうして営むのか?医療は受けられるのか?など、現実的な問題は、ある意味日本よりも深刻なのかもしれません。

 以前、公務員だった夫が定年退職後に与えられた住宅をめぐって、夫が死亡した後は、その妻にはその住宅に住む権利がないという問題が起こり、裁判沙汰になっていました。これも酷い話だと思いましたが、家を追われた妻達は、どうしたのか?


 大家族制は今も健在で、家族の誰かが必ず老いた両親の面倒を見るのが当たり前、というインドネシアの習慣は、昔の日本もそうだったはず。でも、経済成長とともに核家族化が珍しくなくなり、両親と同居しない子が多くなっている今の日本。インドネシアも、もしかしたらこんな時代を迎えるのか?

 この番組のコメンテーターとして出演していた50代とおぼしき女性は、おもしろい発言をしていました。
「先進国は、金持ちになってから人が年老いる。インドネシア、途上国は、人が先に年老いてしまう。金持ちになるといっても、巨大な財産を持つような金持ちという意味ではなく、老後、生活していくために十分なものを蓄えてから老いるという意味よ。ウッフッフ。。。」

 インドネシアはどんな高齢化社会を迎え、それをどう乗り越えるのでしょうか。