アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その1154 岩手県軽米町(かるまいまち)の大黒醤油の味噌はおすすめの味噌 の巻

 管理人が数年前に出会った味噌。岩手県の北部に位置する軽米町にある大黒醤油という会社が製造販売している味噌です。

http://www.daikoku-soy.com


 風味は懐かしい田舎の素朴な味噌です。市販されている味噌は、管理人には甘くてどろっとした感じがします。でも、この味噌に出会う前は、他になかったのでスーパーで買っては、
「う〜ん、、、おいしくない・・・」
と思いながら食べ、しまいには味噌汁を作らなくなりました。

 数年前、都内の百貨店の物産展に出店していらっしゃった大黒醤油さん。試食して、
「これこれ、これ〜〜〜〜!」
と思い、買ったのがきっかけです。

 取り寄せもできると思いますが、普段は東銀座(歌舞伎座の真向かい)にある岩手のアンテナショップで買っています。

 今日は別件、南部美人を買いにアンテナショップへ行きましたら、なんと大黒醤油さんが特設コーナーに出店していらっしゃいました。
「あぁ〜〜〜、みそやさ〜〜〜ん」
ということで、写真をパシャ!

大黒醤油さんのご主人は、全然変わらないですね。アンチエイジングは、やっぱり味噌か?


 味噌屋さんの隣には古館製麺さんが、これもまた岩手県北部の郷土料理「かっけ」を販売していらっしゃいました(注:「かっけ」は、そば粉を練ってのしたもので、鍋料理です。病気の名前はありませんよ〜〜〜。土鍋に水を入れ少しの塩を加え、湧いてきたら三角に切ったかっけや豆腐を入れて煮ます。かっけに火が通ったら、にんにくやねぎ味噌をつけていただきます。友達が、大根やしゃぶしゃぶのようにして豚肉を一緒に入れても美味しいよ、と言っていましたが、基本形は豆腐とかっけのみではないか?と思います)。
http://hattouya.com/example/kakke/


 数日前に「かっけ」を買ったばかりでしたので、今日はそのかっけにつけて食べるにんにく味噌を買いました。


 実は管理人、味噌には忘れられない味と思い出があります。

 母の姉にあたる人が、毎年自分用と管理人の家用に味噌を作っていました。子供の頃、味噌を作る様子を見せてもらったことがあります。

 大きなドラム缶?を庭に出し、朝早くからまきで湯を沸かし大豆を茹で、その大豆をひき肉を作るような機械で荒く挽いて、確か、その後、その大豆に塩と麹を混ぜたような記憶が。
 その後、その大豆を球にして、縄で結わいて軒先きにずら〜〜〜っと吊るしていました。

 しばらくして、それを大きな木の樽、そう!まるで湯船のような大きな樽に入れて仕込んでいました。

 何年寝かせていたのか?覚えていませんが、そうしてできた味噌が、毎日、管理人の家の食卓にあがっていました。味噌の塊がお椀に入っていると
「当たり!」
という感じで、ほのかにする味噌の味が、なんとも贅沢な瞬間でした。

 叔母も高齢となり、とうとう味噌を作れなくなったということで、母も味噌を買って食べるようになりました。

 子供の頃に食べていた味噌は、少し酸味があったような気がします。香りも、スーパーのものとは違って、味噌のさりげない主張が感じられるものでした。


 さて、大黒醤油さんの味噌。本当に素朴な味で、北東北の自然が育んだ味噌の味です。ぜひ、お試しあれ!の逸品です。


 岩手県は日本の中で、北海道に次ぐ面積を有する広大な県。豊かな海の幸、山の幸に恵まれ、ある統計では自給自足率がかなり高いといっています。食の安全の保証が求められる日本で、岩手県の食は、それを約束してくれるものだと管理人は思っています。