アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その760 簡単にいうけれど、、、 の巻

 取引先のインドネシア人が、妻と娘に着物を買ってほしいと。着物って簡単にいうけれど、安いものでもないし、一式そろえるとなるとかなりの荷物。着物でも浴衣でも、要するに外見が着物風であればいいのだろうと思い、浴衣を探しに出動!
 もうこの時期になると季節物の浴衣はバーゲン。既製品の浴衣を買ったことがないので、サイズがあるのかどうかもわからないし、何がどうセットになっているのかも確認しないと、です。

 安い浴衣は、ほとんどが中国製とインドネシア製。インドネシア人がインドネシア製の浴衣が欲しい訳ないので、中国製、もしくは日本製のものを探しました(疲れた)。ありました!生地は日本製、縫製は中国、帯は日本製、というセットが。さらに下駄もついている三点セット。3600円の値下げ品が、今はさらに3割引なのだとか。2800円弱で1セット。

 でも、はたと思った。
「この浴衣、丈は着る人が自分の身長に合わせて腰のあたりで折るから、腰紐もないとだめじゃないの?紐はセットになってないよ。しかも、そうやって折って着るなんて知ってるの?腕も反物の幅は決まっているけど、インドネシアの人って案外腕が長いよ。裄も足りないんじゃないの?」

 さらに考えた。
「合わせを左右逆にして着てたら怖い!」

 簡単に着物といってくれるけど、古式ゆかしき伝統に裏付けされた日本の和装は、外国人が思うほどカジュアルな衣類じゃないんですよ〜。。。(笑)と思いながら、客が所望したものは、だめといえないからなぁ。。。へんなの。。。

 だけどこの浴衣、どこで着るんだろう?まさかジャカルタのお役人さんたちのパーティーで、同伴の夫人が浴衣姿で登場?あり得ない。浴衣は浴衣ですから(汗)。とはいえ、着ているのを見た周囲のご夫人方は、
"Bagus!"(すばらしいわぁ〜!)
とかいっちゃうんだろうなぁ。。。。(震)。
 東京と同じで、ジャカルタにもいろんなかわった人がいるから、へんというほどへんじゃないのかもしれないけど、管理人としてはビミョ〜。。。。