アジアな空間

日常の出来事や、アジアに関することを書き綴ります。

アジアな空間 その759 68回目の夏 の巻

 毎年8月になると、ドラマやテレビの特集番組が「戦争」に集中していますね。この夏も。

 今朝は広島原爆投下による犠牲者追悼式の様子が放送されていました。広島市長のお話は、被爆体験者の体験談を引用したものから始まり、しばらくは手元の原稿を読んでいるように見えました。でも、「世界の為政者のみなさん、」と語り始めたあたりから、時折厳しい表情で外国人の出席者へ目をくばるかのようなアクションで、おろかなことを繰り返してはならない、と訴えかけていました。

 さて、もうすぐ68回目の8月を迎えるインドネシア。独立宣言から68回目の8月です。70年ほど前の日本とインドネシアの関係を考えれば、インドネシアの人々もある種の反日感情を持っていて当たり前だと思いますが、他のアジア諸国と比較すれば、戦後の日イ関係は、良好で友好的であると言えると思います。
 語れば恨みも憎しみもあるのでしょうけれど、それはそれとして、将来への良好な関係維持に目を向けているのがインドネシアのスタンスのように思います。
 日本は、彼らのこうした国民性や民族性に甘えることなく、そしてまた一人勝ちする関係ではなく、ともに高め合える関係構築に全力を尽くすべきときがきているように思います。アジア地域の国々の中でも、とりわけインドネシアは日本になくてなならない存在感が大きい大国だと思います。